2021-01-17から1日間の記事一覧

文章の書き方:第55回 客観的になる-誤字脱字を減らす、読みやすく分かりやすく書く

「私は自分自身を客観的に見ることができるんです。あなたと違うんです」 と言い総理大臣を辞職した人がいますが、客観的に物事を判断できる人は評価されます。 100%客観的になることは人間には無理ですが、どのような人が客観性があると思われるのでしょう…

文章の書き方:第54回 文字数を節約する方法:「~であること」「~なの」「~こと」「~の」

小論文や作文などでは、「400字以内(程度)で書きなさい」というように、文字数制限がある場合も多いです。 簡潔に表現し、文字数を減らすコツもさまざまありますが、その一つをご紹介します。 「彼は彼女が天才であることを知っている」 「彼は彼女が天才…

文章の書き方:第53回 口語(話し言葉)と文語(書き言葉)を使い分ける

普段話してる言葉づかいのまま文章を書く人もあまりいないと思いますが、活字にするとなると、妙にかしこまってぎこちない文を書いてしまう人もいます。 ブログなどでは、話し言葉をふんだん織り交ぜて書いても良いと思いますが、たとえば履歴書などフォーマ…

文章の書き方:第52回「~という」と「~こと」を減らす

簡潔な文章を書く上で、注意すべきことがあります。 それは「~という」と「~こと」という言い回しを、なるべく使わないようにすることです。 作家の井上ひさしも、著作の中でこのように言っています。 「生きるということ」 のように、文脈によっては「~…

文章の書き方:第51回 自分のオリジナルな意見などない:先人のアイデアを引用する

bunsyoka.jp という記事を書きましたが、「自分の意見がない」のは実は普通のことなんです。 自分にしか考えつかない、自分のオリジナルな意見など、ほぼないと言ってよいです。 ノーベル賞を受賞する人のように新たな発見や開発をした人は別ですが(それに…

文章の書き方:第50回 伝わる文章とは読みやすい文章

マーケティングでもよく言われることですが、商品の機能やデザインがすぐれていたとしても、消費者に知られなくては売れません。 いかに広めるか、いかに伝えていくかが大切なのです。 文章についても、どのような文体、表現方法を用いるかで、読み手の印象…

文章の書き方:第49回 句読点は多すぎず、少なすぎず。句読点を適切に打つ。句読点が適切な文章は読みやすい。

想いがこもると、ついつい長々と話したくなります。 文章も同じで、伝えたいことがあると、ついつい句読点も打たずに、書き連ねてしまう傾向があるのではないでしょうか。 けれど、一般的に、読み手は簡潔明瞭な文章を好みます。 短い言葉で済むなら、それに…

文章の書き方:第48回 徳川家康は「一夜にしてスターになったのではない」文章はテクニックだけではない

「一躍スターになる」とは言いますが、一夜にしてスターにはなれません。 たくさんの人気を獲得するには時間がかかります。 小手先のテクニックで一時的な人気を集めても、長続きはしないと思います。 今(*この記事を書いた当時)、山本七平氏の「徳川家康…

文章の書き方:第47回「~することができる」か「~できる」か、どちらを使うべきか

「~することができる」という表現は回りくどいので、「~できる」というように書くようにしましょう、とあるライターが、自身の書籍のなかで述べていました。 確かに、どちらでも意味は通じます。しかしそれもケース・バイ・ケースです。 たとえば、「文章…

文章の書き方:第46回 くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)

昭和21年3月、文部省教科書局調査課国語調査室が作成「くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)」 bunsyoka.jp

文章の書き方:第45回「~(し)なくてはいけない」→「~(し)なければならない」must

文章を書いていて、文末が、「~と思う」「~と思います」となることが多いですよね。 英語で、「思う」「考える」は、"think"で同じですが、ほとんどの場合、それぞれ「思う」か「考える」で置き換えられます。 厳密に区別しようとすると、ぱっと思い浮かぶ…

文章の書き方:第44回「思う」「考える」「感じる」を使い分ける

文章を書いていて、文末が、「~と思う」「~と思います」となることが多いですよね。 英語で、「思う」「考える」は、"think"で同じですが、ほとんどの場合、それぞれ「思う」か「考える」で置き換えられます。 厳密に区別しようとすると、ぱっと思い浮かぶ…

文章の書き方:第43回 と思います→かと思います→ではないかと思います

「~と思う」「~と思います」 という表現はよく使いますが、 「~と思います」 というと、やや冷淡に聞こえる場合もあります。 それを和らげる方法があります。 それは、「か」を付け足すことです。 「~かと思います」 とすると、少しマイルドになると思い…

文章の書き方:第42回 句読点の使い方-助詞の「を」の後ろの読点「、」を付けるか

文章を書いていて、「読点」つまり文中で使われる点「、」の使い方が難しいと感じる方も多いと思います。 適切な位置に読点を付けるか付けないかで、読みやすさに違いも出てきます。 やたらに読点が多くても、少なくても読みにくい文章になります。 というこ…

文章の書き方:第41回「~たり」は2回以上書く(後ろの動詞も「~たり」とする)

「行ったり来たりする」 複数の動作を表現するのに、このように「~たり」と書くことがあります。 「公園で歩いたりした」 というように、「たり」を単独で用いて書く人もいるかもしれませんが、基本的に「たり」を使用する場合は2回以上使用します(後ろの…

文章の書き方:第40回「した」⇒「してきた」 過去形と過去完了

当方は、 bunsyoka.jp も提供させていただいております。 日本語にない英文法の表現方法に、現在完了(過去完了)があります。 have(has)+過去分詞で表現する例のあれです。 日本語にないので、現在完了を理解するのに時間がかかったという方も多いと思いま…

文章の書き方:第39回「あなた」と呼びかけると訴求力が増す

「あなた」を使いましょう。 心理学的には、「佐々木さん」などと相手の名前を呼ぶと、より親近感をもたれやすいとされていますが、名前がわからない場合は、「あたな」とすると訴求力がアップします。 CMでも、「あなた」という言葉よく耳にします。 「ニキ…

文章の書き方:第38回「違和感を感じる」⇒「違和感がある」「違和感を覚える」「違和感を持つ」「違和感を抱く」

今では、以下の表現は、特に話すときには許容されているようにも思いますが、この表現を聞いてどのように感じるでしょうか? 「違和感を感じる」 「感」と「感じる」では使用される漢字が同じで、意味が重なるので、なるべく避けたほうがよいという説があり…

文章の書き方:第37回 助詞「において」「にて」⇒「で」

何かを行う場所を示すのに、 「渋谷において」 「新宿にて」 という言い方がすることがありますが、どちらも、 「渋谷で」 「新宿で」 というように、“で”、で言い換えられます。 特に改まったニュアンスを表わす必要がなければ、簡潔さを期すためにも「~で…

文章の書き方:第36回 文字数を節約する「~であった」⇒「~だった」

文章は読みやすいほどよいです。 簡潔であればあるほどよいです。 当たり前と思われるかもしれませんが、それが容易ではありません。 特に小論文など文字数の制限がある場合は、なるべく文字数を節約する努力をします。 例えば、「~であった」はたいてい「…

文章の書き方:第35回 句読点の使い方-助詞の「や」と「と」の後ろの読点「、」について

文章を書いていて、「読点」つまり文中で使われる点「、」の使い方が難しいと感じる方も多いと思います。 絶対にこうしなきゃならないというルールはありませんが、一定の決まりはあります。「しかし」「一方で」「それでも」のような接続詞や「は」「が」「…