小論文試験の時間配分|時間切れを防いで最後まで書き切る5つのコツ
小論文試験で時間切れを防ぐには、試験開始前に「考える時間」「書く時間」「見直す時間」を分けておくことが大切です。
内容を考えているうちに時間がなくなったり、最後まで書き切れなかったりする人は、文章を書く速さだけでなく、時間の使い方にも原因があるかもしれません。
例えば、60分で800字程度の小論文を書く場合は、構成に10分、本文作成に40分、見直しに10分を配分する方法があります。
この記事では、小論文試験の時間配分の目安、時間が足りなくなる原因、本番で最後まで書き切るための対策を解説します。
小論文試験で時間配分が重要な理由
小論文は、限られた時間の中で設問を理解し、自分の考えを整理して、文章としてまとめる試験です。
書き始める前の準備に時間を使いすぎたり、一つの文章を何度も修正したりすると、後半の作業に影響します。
時間配分がうまくできないと、次のような問題が起こりやすくなります。
- 結論まで書き切れない
- 最後の段落が急ぎ足になる
- 見直しの時間を確保できない
- 誤字脱字や表現のミスを確認できない
- 字数が不足したり、指定条件を満たせなくなったりする
そのため、本番では「何を書くか」だけでなく、「何分でどこまで進めるか」も意識する必要があります。
小論文60分・800字の時間配分の目安
60分で800字程度の小論文を書く場合、次のような時間配分が一つの目安になります。
| 作業 | 目安時間 | 取り組む内容 |
|---|---|---|
| 設問確認・構成 | 10分 | 設問を読み、主張と理由を整理する |
| 本文作成 | 40分 | 序論・本論・結論を書く |
| 見直し | 10分 | 誤字脱字や論理のつながりを確認する |
これはあくまで一例です。試験時間、指定字数、問題形式によって適切な配分は変わります。
大切なのは、見直しの時間を最初から確保しておくことです。最後まで書き終えることだけを目標にせず、答案全体を確認する時間も残しておきましょう。
最初の10分でやること
時間がないからといって、いきなり本文を書き始めるのはおすすめできません。最初に設問を確認し、簡単な構成を作っておくと、途中で何を書くべきか迷いにくくなります。
1. 設問で何を求められているか確認する
まず、設問を正確に読み、答案に必要な条件を確認します。
- 何について論じるのか
- 自分の立場や意見を示す必要があるのか
- 理由や具体例が求められているのか
- 指定字数や文章構成などの条件があるのか
設問の条件を外すと、文章が整っていても、求められている内容からずれてしまう可能性があります。特に、何を論じるべきかを最初に明確にしておきましょう。
2. 主張と理由を簡単に整理する
次に、自分の結論と、その根拠となる理由を整理します。この段階で文章を完成させる必要はありません。
例えば、次のようなメモで十分です。
- 主張:私は○○が必要だと考える
- 理由1:○○という問題があるため
- 理由2:○○という効果が期待できるため
- 結論:そのため、○○に取り組む必要がある
あらかじめ文章の方向性を決めておくことで、本文を書くときに迷ったり、途中で主張が変わったりすることを防ぎやすくなります。
小論文で時間が足りなくなりやすい人の特徴と対策
時間切れになりやすい人には、いくつかの共通した傾向があります。
1. 書きながら考えている
構成を決めずに書き始めると、途中で主張が変わったり、同じ内容を繰り返したりすることがあります。その結果、文章を書き直す時間が増えてしまいます。
対策:「設問を確認する→構成を作る→本文を書く」という順番を意識しましょう。箇条書き程度でも、先に主張と理由を整理しておくことが大切です。
2. 導入部分に時間をかけすぎる
最初の一文を完璧にしようとして、何度も書き直していると、本論や結論を書く時間が不足します。
対策:導入部分は簡潔にまとめ、まずは全体を書き切ることを優先しましょう。細かな表現の調整は、最後の見直しで行えます。
3. 細かい表現を何度も修正する
一文を書くたびに消して書き直していると、少しずつ時間が失われます。意味が伝わる文章であれば、細かな言い回しにこだわりすぎる必要はありません。
対策:明らかな誤りでなければ、いったん先に進みましょう。全体を書き終えてから、必要な部分をまとめて修正するほうが効率的です。
本文40分の時間配分も決めておく
本文作成の40分についても、序論・本論・結論に分けておくと、時間を管理しやすくなります。
| 文章構成 | 目安時間 | 書く内容 |
|---|---|---|
| 序論 | 5分 | 問題提起・自分の主張 |
| 本論 | 25分 | 理由・具体例・根拠 |
| 結論 | 10分 | 主張のまとめ・今後の方向性 |
この配分なら、序論に時間をかけすぎて本論や結論が書けなくなる事態を防ぎやすくなります。
ただし、すべての小論文に同じ配分が適しているわけではありません。課題の内容や求められる文章構成によって調整してください。
最後の5〜10分で確認すること
答案を書き終えたら、残り時間を使って全体を見直します。特に、次の項目を優先して確認しましょう。
- 誤字脱字や漢字の間違いがないか
- 主語と述語が対応しているか
- 同じ表現や内容を繰り返していないか
- 文末表現が不自然になっていないか
- 設問で求められた内容に答えているか
- 結論が冒頭の主張と矛盾していないか
- 指定字数やその他の条件を満たしているか
特に重要なのは、誤字脱字だけでなく、設問にきちんと答えているかを確認することです。
時間が残っていれば、文章表現や段落のつながりも確認しましょう。ただし、見直しの段階で大幅に書き直すと、かえって全体が崩れることもあるため、修正する箇所は慎重に判断してください。
本番前は制限時間を設定して練習する
時間配分は、本番だけ意識しても身につきにくいものです。普段の練習から、実際の試験を想定して時間を測りましょう。
例えば、次のような条件で練習できます。
- 30分で400字程度
- 60分で800字程度
- 90分で1200字程度
これらは練習条件の一例であり、実際の試験時間や指定字数に合わせることが基本です。
最初から目安時間に合わせようとするのではなく、まずは自分が構成・本文作成・見直しにそれぞれ何分使っているのかを確認してください。
そのうえで、次の点を振り返ります。
- 設問を理解するまでに時間がかかっていないか
- 主張や理由を整理するのに時間を使いすぎていないか
- 本文を書く速度が遅くなっていないか
- 一文ごとの修正に時間をかけすぎていないか
- 見直しの時間を確保できているか
時間がかかっている原因を把握し、次の練習で改善することが、本番の時間管理につながります。
時間配分だけでなく文章の構成も見直そう
小論文を最後まで書き切るためには、時間配分だけでなく、文章の構成や論理展開を身につけることも重要です。
例えば、主張と理由が明確になっていないと、書いている途中で考えがまとまらなくなり、時間を余計に使ってしまうことがあります。
また、理由と具体例がうまくつながっていなければ、説明を追加したり、文章を修正したりする必要が出てきます。
普段の練習では、次の点も確認してみましょう。
- 設問に対する自分の主張が明確か
- 主張を支える理由に説得力があるか
- 具体例が理由と結び付いているか
- 序論・本論・結論の役割が整理されているか
- 文章全体に論理的なつながりがあるか
構成や論理展開が整理されると、書く途中で迷うことも少なくなり、時間を有効に使いやすくなります。
まとめ|小論文は時間配分まで含めて練習する
小論文試験で時間切れを防ぐには、事前に時間配分を決め、普段から制限時間を意識して練習することが大切です。
- 最初に設問と条件を確認する
- 本文を書く前に簡単な構成を作る
- 序論・本論・結論の時間配分を意識する
- 最後に5〜10分程度の見直し時間を残す
- 普段から制限時間を設定して練習する
特に意識したいのは、一部分だけを完璧に仕上げようとせず、まずは答案全体を最後まで完成させることです。
時間配分に加えて、主張・理由・具体例のつながりや文章表現まで確認しながら練習すれば、本番を意識した小論文対策ができます。
自分の答案の構成や論理展開、文章表現に不安がある場合は、第三者にチェックしてもらう方法もあります。自分では気づきにくい改善点を把握し、次の練習に生かしましょう。
文章を書いたものの、「これで伝わるだろうか」と不安な方は、第三者に文章をチェックしてもらうのも一つの方法です。
小論文・ES・志望動機の添削をお考えの方へ
自分では問題なく書けたと思っていても、第三者が読むと、説明不足や論理の飛躍、主張の分かりにくさが見つかることがあります。
特に、入試や就職活動、昇進試験などで提出する文章は、内容だけでなく、読み手に意図が正確に伝わる構成や表現に整えることも大切です。
「自分の小論文に問題がないか確認したい」「志望動機やESをより伝わりやすくしたい」という方は、第三者による文章添削もご検討ください。
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