『小論文の書き方』(小論文作成のコツ)2

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●平易な言葉を使う。簡潔に書く。受験生の等身大の姿のまま謙虚な姿勢で書く(上から目線にならない)
難しい言葉や言い回しを用いず、わかりやすく簡潔に述べることを心がける(目安は小学生高学年~中学生が読んでもわかる文章)。こなれたような素振りが見られる表現や、利口ぶるところが見られる文体だと読み手に良い印象を与えない。受験生の等身大の姿のままで(現役生・浪人生・社会人等それぞれ自分の立場を意識しながら)謙虚な姿勢で書くことが重要。文字数制限を考慮して、省略できるところは省略する。別の言葉を用いて、短い言葉でコンパクトに表現できないかを検討する。

 

●きれいごとを言わない(理想論だけで済まさない)
理想を語るとしても、事実と現実を無視した論は評価されない。現実に実現可能な政策・対策であるかを検討したうえで述べる。実現が可能であることを論理的に説明できなければ評価につながらない。

 

●小論文では「~(と)考える」を用いる
小論文では、「思う」ではなく「考える(考えられる)」「推測される」という表現を用いる。

 

●客観的に書く
客観的事実に基づき判断する。一方的に決めつける書き方はしない。

 

●「~(すれば)いい」→ 口語(話し言葉)は用いない。文語(書き言葉)を用いる
SNSなどカジュアルなシチュエーションで用いる文章ではよいが、試験などフォーマルな場で書く文章では口語(話し言葉)は用いない。例えば、「いい」は話し言葉なので、「~(すれば)よい」とする。

 

●繰り返しをしない
同じ言葉や言い回しを続けて使用しない。繰り返し(重複表現)をなるべく避ける。

 

●過剰な表現(誇張)は用いない
例えば、「あまりにも強い」「絶対に」「完全に」「疑いなく」「間違いなく」といった表現は、誇張だと捉えられ、小論文ではふさわしくないので使用しない。客観的事実に基づいて論じる。冷静に物事を見つめ論じる必要がある。

 

●言い切る
客観的な事実などは、「~と考える(考えられる)」「~と推測される」等ではなく、「~である(だ)」と言い切る形にする。

 

●読みやすくする(書く順番を考える)
書く順番により読みやすさも異なってくるので、単語や文を書く順番を検討することも重要。

 

●「それ(その・あの)」「彼・彼女」
「それ」「その」「あの」「彼・彼女」等の指示語や代名詞が何を指しているかがわかるように書く。

 

● 代名詞を用いる
小論文では字数制限がある場合がほとんどなので、「この」「あの」「その」「彼」「彼女」など代名詞で置き換えが可能な場合は、代名詞を用いることを検討する。代名詞の使用により文字数の節約が可能となる。ただし、代名詞を用いると伝わりにくい場合もあるので、使い方には注意が必要。

 

●「~という(こと)/~という○○)」
「~という(こと)」言い方をしないほうが、文がスッキリして読みやすくなる場合がほとんど。「~という(こと)」という言い回しは避ける。ただし、文脈によっては「~という(こと)」としたほうがよい場合もあるので、見極めは必要。

 

● 「~しまう」「~しまって(しまった)」
「~しまう」「~しまって(しまった)」が多用される文を目にすることも多いが、「~しまう」は、なくても通じる場合がほとんどなので使用を避ける。

 

●体言止めは用いない
体言止め(名詞で終わる文)は、使い方によっては読み手に中途半端な印象を与えることも多いので、小論文で使用するのは控える。

 

● 「?(疑問符)」と「!(感嘆符)」の使い方
小論文では「?(疑問符)」「!(感嘆符)」といった記号は用いない。

 

● 主語の省略
日本語では主語が省略されることが多い。特に「私(は)」は省略されやすく、なくても通じることが多い。ただし、「私は」という主語を書いたほうが、その文で伝えたい内容が明確になり、わかりやすい場合もあるので、見極めは必要。特に文の内容が切り替わる箇所では、主語がないと伝わりにくいことが多い。

 

● 主語(何について述べているか)を明確にする
何について述べているか(述べている対象について)、読み手にわかりやすすくなるように書く。主語や目的語が省略されることもあるが、文脈と書き方によっては、主語や目的語がないと読み手に伝わりにくい場合もある。

 

●長い文に注意(25~50字程度に収める)
文が長くなると読みにくくなることが多いので(読みやすさを考慮して)、一つの文の文字数は長くても25~50字程度に収めるとよいとされる(必ずこの文字数に収めなければならないというわけではない)。長い文になるようであれば、句点「。」で、いったん区切る。

 

●文を分ける
一つの文に言いたいことを全て含めるのではなく、含める内容、言葉(単語)を減らして簡潔に表現する。文が長くなるようであれば、複数の文に分けて書くことを検討することも重要。

 

●前後の文とつなげて書けないかを検討する
短い文を句点(「。」)で区切って連ねて書くよりは、次の文とつなげるか、前の文とつなげて一つの文にして書いたほうがよい場合もある。文をどの位置で区切るか、どのように組み合わせるかを検討することも重要。文脈で判断する。

 

●「~たり」は複数回使用する
「~たり」は「~書いたり、読んだり」というように複数回使用する。

 

カタカナ語の多用を控える
「テレビ」や「ビデオ」などのように、その言葉以外に一般的に使用されている日本語がない場合以外は、カタカナ語ではなく日本語で表現する。聞き慣れないカタカナ語は使用しない。一般的にあまり用いられてない、知られていないカタカナ語を使用する場合は、その語がどのような意味を表すか、解説を加える。

 

 

 

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