『小論文の書き方』(小論文作成のコツ)1

『小論文の書き方』(小論文作成のコツ)1

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●小論文は感想文ではない(具体的に書く)
問題に対して自分の意見を述べたり、具体的な対策を示したりする必要がある。「~と思う」と感想を記すだけでは評価されない。自分の意見の妥当性を理路整然と述べる。

 

●常体(である調・だ調)で書く
小論文では「~だ」調、「~である」調(常体)で統一する。

 

● 原稿の冒頭と改行後は1マス空ける
原稿の冒頭と改行後は1マス空ける(字下げをする)。

 

● 「起・承・転・結」よりも「序論・本論・結論」に分ける
小論文では基本的に「序論・本論・結論」というように3つの段落に分ける。「起・承・転・結」の4つの段落よりも、3つの段落に分けて書いたほうが書きやすい。序論・本論・結論の中で、本論の部分に割く文を多くし、序論と結論は同じぐらいの割合にするのがよいとされる(序論・結論は1~2 割程度)。小論文で重要なのは、設問で問われていることに対して答えられているかどうかだが、バランスを考えると、序論・本論が 1~2 割、本論は 6~7 割が標準的とされる。序論は導入(問題提起や自分の意見[設問に対する解答]の概要)、本論は論の展開(問題点[課題]や自分の意見の詳細、解決法等)、結論はまとめ(序論・本論で述べたことについて言葉を変えながら、コンパクトにまとめる)を書く。

 

<序論>
結論から書く:わかりやすい文章の特徴としては、「最初に結論を書く」こと。自分の考えや意見を最初に明示しておいて、「そのように考える理由は、以下三つある。」とし、本論で「第一に、~からである。第二に、~からである。第三に、~からである。」というように書く(理由の数は三つとは限らない)。課題文を読んで解答する設問の場合は、筆者の意見に賛成か反対かを述べるとわかりやすい。一般的には筆者の意見に反対の立場のほうが書きやすい。筆者の主張に矛盾点や欠点があれば、その点を指摘し論じる。ただし、100%必ず反対の意見を述べればよいというわけではない。自分の考えに基づいて書くことが重要。賛成の立場を取るとしても、「この部分に関しては同意するが、この点については考えが異なる」などと論を展開することができる。

 

<本論>
具体的に書く:自分の考えや意見の具体的な内容、詳細を書いていく。課題文を読んで解答する設問では、筆者の意見に対しての自分の考えや反論などを述べる。具体的な情報や事例、データなどを挙げ、引用しながら、自分の意見が適切と考える理由(根拠)を述べる。字数に余裕があれば、想定される批判・異論について、根拠を示しつつ反論を書く(「~という指摘もあるかもしれないが、私は○○のように考える。なぜなら、……」)。

 

<結論>
まとめ:序論・本論で述べたことについて言葉(表現)を変えながら、改めて自分の意見を書く(上記で述べたように、~という理由で……と考える)。

 

●一つの文を書き終えるごとに読み返し誤字脱字等をチェックする
実際の試験では、手書きの場合がほとんどで、時間的に全てを書き終えた後に書き直しをする余裕がない(消しゴムを使って全て書き直しをすると時間がかかる)。一つの文を書き終えるごとに見直しをし、誤字脱字等がないかをチェックしてから次の文を書き進める。

 

●まず設問文を読み、メモを取りながら課題文を読み進める
課題文を読んで解答する形式の小論文の場合、まず設問文をよく読み、設問文を踏まえ課題文を読み進める。課題文を読みながら、キーワードとなる言葉や思い浮かんだフレーズ、文のメモを取る。

 

●設問文と課題文をよく読む
設問で要求されていることに解答できていない受験生も多い。設問文をよく読み設問の趣旨をしっかりと理解する。同様に課題文もよく読み、内容、論旨をちゃんと理解する必要がある。

 

●課題文をよく読む。最低2回は読む
設問文もよく読む必要があるが、課題文を1回だけ読むよりは、少なくとも2回は読んだほうが内容の理解が増す。時間の余裕があれば3回は読む。

 

●設問で問われていることに正面からズバリ答える
課題文の要約はしない。設問で要求されていることに解答できていない受験生も多い。「~ついて述べなさい」と設問にあれば、「~について」正面から述べる。設問の趣旨をしっかりと理解する。設問で問われていないことは述べない。また、課題文に書かれている文を利用して解答する設問もあるが、設問で指定がない限り課題文の要約はしない。

 

 

 

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