作家や脚本家などで、
「何かに書かされているように感じるときがある」「何かが降りてきた」
と言う人がいますが(北の国からの倉本聰氏がインタビューでそのようなことを言っていた記憶があります。)、普通の人は、どんなに待っても、人の心を打つような文章が天から降ってくることはありません。
やっぱり、自分で試行錯誤しながら書くしかないんですね。
何かに書かされている、と感じるような人でも、そう感じる前に、文章を書く訓練はさんざんしているはずです。
本人は訓練と思っていなくても、たいていの作家は、うまいと言われる文章を書けるようになるまでに、かなりの文を書いているはずです。
そういう蓄積があって、あたかも何かに書かされているように感じてしまうのでしょう。
もっとも、そういった台詞を用いた方が、さまになるから言っているだけの作家も存在するかもしれません。