2021-01-01から1年間の記事一覧

文章の書き方:第50回 伝わる文章とは読みやすい文章

マーケティングでもよく言われることですが、商品の機能やデザインがすぐれていたとしても、消費者に知られなくては売れません。 いかに広めるか、いかに伝えていくかが大切なのです。 文章についても、どのような文体、表現方法を用いるかで、読み手の印象…

文章の書き方:第49回 句読点は多すぎず、少なすぎず。句読点を適切に打つ。句読点が適切な文章は読みやすい。

想いがこもると、ついつい長々と話したくなります。 文章も同じで、伝えたいことがあると、ついつい句読点も打たずに、書き連ねてしまう傾向があるのではないでしょうか。 けれど、一般的に、読み手は簡潔明瞭な文章を好みます。 短い言葉で済むなら、それに…

文章の書き方:第48回 徳川家康は「一夜にしてスターになったのではない」文章はテクニックだけではない

「一躍スターになる」とは言いますが、一夜にしてスターにはなれません。 たくさんの人気を獲得するには時間がかかります。 小手先のテクニックで一時的な人気を集めても、長続きはしないと思います。 今(*この記事を書いた当時)、山本七平氏の「徳川家康…

文章の書き方:第47回「~することができる」か「~できる」か、どちらを使うべきか

「~することができる」という表現は回りくどいので、「~できる」というように書くようにしましょう、とあるライターが、自身の書籍のなかで述べていました。 確かに、どちらでも意味は通じます。しかしそれもケース・バイ・ケースです。 たとえば、「文章…

文章の書き方:第46回 くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)

昭和21年3月、文部省教科書局調査課国語調査室が作成「くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)」 bunsyoka.jp

文章の書き方:第45回「~(し)なくてはいけない」→「~(し)なければならない」must

文章を書いていて、文末が、「~と思う」「~と思います」となることが多いですよね。 英語で、「思う」「考える」は、"think"で同じですが、ほとんどの場合、それぞれ「思う」か「考える」で置き換えられます。 厳密に区別しようとすると、ぱっと思い浮かぶ…

文章の書き方:第44回「思う」「考える」「感じる」を使い分ける

文章を書いていて、文末が、「~と思う」「~と思います」となることが多いですよね。 英語で、「思う」「考える」は、"think"で同じですが、ほとんどの場合、それぞれ「思う」か「考える」で置き換えられます。 厳密に区別しようとすると、ぱっと思い浮かぶ…

文章の書き方:第43回 と思います→かと思います→ではないかと思います

「~と思う」「~と思います」 という表現はよく使いますが、 「~と思います」 というと、やや冷淡に聞こえる場合もあります。 それを和らげる方法があります。 それは、「か」を付け足すことです。 「~かと思います」 とすると、少しマイルドになると思い…

文章の書き方:第42回 句読点の使い方-助詞の「を」の後ろの読点「、」を付けるか

文章を書いていて、「読点」つまり文中で使われる点「、」の使い方が難しいと感じる方も多いと思います。 適切な位置に読点を付けるか付けないかで、読みやすさに違いも出てきます。 やたらに読点が多くても、少なくても読みにくい文章になります。 というこ…

文章の書き方:第41回「~たり」は2回以上書く(後ろの動詞も「~たり」とする)

「行ったり来たりする」 複数の動作を表現するのに、このように「~たり」と書くことがあります。 「公園で歩いたりした」 というように、「たり」を単独で用いて書く人もいるかもしれませんが、基本的に「たり」を使用する場合は2回以上使用します(後ろの…

文章の書き方:第40回「した」⇒「してきた」 過去形と過去完了

当方は、 bunsyoka.jp も提供させていただいております。 日本語にない英文法の表現方法に、現在完了(過去完了)があります。 have(has)+過去分詞で表現する例のあれです。 日本語にないので、現在完了を理解するのに時間がかかったという方も多いと思いま…

文章の書き方:第39回「あなた」と呼びかけると訴求力が増す

「あなた」を使いましょう。 心理学的には、「佐々木さん」などと相手の名前を呼ぶと、より親近感をもたれやすいとされていますが、名前がわからない場合は、「あたな」とすると訴求力がアップします。 CMでも、「あなた」という言葉よく耳にします。 「ニキ…

文章の書き方:第38回「違和感を感じる」⇒「違和感がある」「違和感を覚える」「違和感を持つ」「違和感を抱く」

今では、以下の表現は、特に話すときには許容されているようにも思いますが、この表現を聞いてどのように感じるでしょうか? 「違和感を感じる」 「感」と「感じる」では使用される漢字が同じで、意味が重なるので、なるべく避けたほうがよいという説があり…

文章の書き方:第37回 助詞「において」「にて」⇒「で」

何かを行う場所を示すのに、 「渋谷において」 「新宿にて」 という言い方がすることがありますが、どちらも、 「渋谷で」 「新宿で」 というように、“で”、で言い換えられます。 特に改まったニュアンスを表わす必要がなければ、簡潔さを期すためにも「~で…

文章の書き方:第36回 文字数を節約する「~であった」⇒「~だった」

文章は読みやすいほどよいです。 簡潔であればあるほどよいです。 当たり前と思われるかもしれませんが、それが容易ではありません。 特に小論文など文字数の制限がある場合は、なるべく文字数を節約する努力をします。 例えば、「~であった」はたいてい「…

文章の書き方:第35回 句読点の使い方-助詞の「や」と「と」の後ろの読点「、」について

文章を書いていて、「読点」つまり文中で使われる点「、」の使い方が難しいと感じる方も多いと思います。 絶対にこうしなきゃならないというルールはありませんが、一定の決まりはあります。「しかし」「一方で」「それでも」のような接続詞や「は」「が」「…

文章の書き方:第34回 クエスチョンマーク “?” の後にはスペースを入れる ”ら抜き言葉”は誤りか

英語では、こちらの記号 → “?” 「クエスチョンマーク(疑問符)」やエクスクラメーションマーク(感嘆符)→ “!”が使われますが、本来、日本語にはないものです。ですので、ビジネスメールや試験の際の小論文などでは使用を控えたほうがよいのですが、小説…

文章の書き方:第33回 ブログの文章は質と量が大事

ブログの文章は質より量とのこと。 これは、SEO、検索エンジンの観点です。 更新回数を増やして、ある程度まとまった記事を作成する必要があります。 検索エンジンが、更新の多いサイトを評価するからです。 ただし、今はツールにより自動作成した記事はあま…

文章の書き方:第32回 接続助詞の「が」に注意

文章を書く上で、「が」は曲者だといわれています。接続助詞の「が」です。 「が」より前にある句(節)が、「が」の後ろにある句(節)と相反することを示したいか、あるいは、単に前後の句(節)をつなげているだけなのかが、わかりにくい場合があるからで…

文章の書き方:第31回 ゼロから文章は生まれない 伝わる言葉を選ぶ

文章添削(文章リライト)は、既にある文章に手を加え、修正することです。 文章作成といっても、まったくゼロから文章が作られることはありません。 シチュエーションにより、使用されるべき言葉はたいがい決まっています。 読んでいて不自然にならないよう…

文章の書き方:第30回 自分の意見がない場合→良いと思う人の意見を引用する

作文や感想文、小論文でもそうですが、文章を書くとなると、自分の意見を書くものだというイメージを持っている人も多いと思います。 となると、「自分の意見がない」場合は、書くことが難しく感じるかもしれません。 それで困ったときは、自分以外の人だっ…

文章の書き方:第29回 テーマがなければ自分で作れ ―― テーマを設定する

読書感想文でも修学旅行の感想文でも、「感想を書け」と言われても困る人も多いと思います。 文章を書きやすくするための方法を一つご紹介します。 それは、テーマを設定することです。 私は、大学に入るまで特に書くことに興味を持ったことはなく――日記を数…

文章の書き方:第28回 文章のつなぎ目:文を一つにまとめる

文章を書いていて、文章のつなげ方が難しいと感じる人が多いようです。 これで解決します、と一口に言える方法があるわけではないのですが、一つヒントを提示できます。 それは、今あなたが目にし、書きあぐねている文とその前の文、あるいはその次の文を一…

文章の書き方:第27回「婉曲」(えんきょく)表現:言い切れない場合

「婉曲」(えんきょく)という言葉があります。 Googleで検索してトップに表示される解説を見ると婉曲とは、 「表し方が、遠まわしなこと。露骨にならないように言うこと」 とあります。 直接的に表現しないのは日本人ならではと思われがちですが、実は英語…

文章の書き方:第26回 二重括弧(『』)を使用するケース・使い方

カギ括弧の中にも、普通のカギ括弧(「」)と二重カギ括弧(『』)があります。 二重カギ括弧を何気なく使用している人もいるかもしれませんが、二重括弧にもルールがあります。 二重カギ括弧を使用するのは、次の2つの場合です。 1.書名・雑誌名・新聞名・…

文章の書き方:第25回 文末表現を工夫する「~(の)である(のであった)」「~だ(だった)」「~のだ(のだった)」「~だろう」「~ではないか」「~で(は)なかろうか」「~と推察(推測)される」「~と思う(思われる)」「~と考える(考えられる)」「~と想像される」「~と想定される」

文末の表現方法に悩んでませんか? 断定調(常体)の通常の文では、「~(の)である(のであった)」「~だ(だった)」「~のだ(のだった)」これらのいずれかになることが多いですね。 同じ言い回しを連続して使用するのはなるべく避け、上のような表現…

文章の書き方:第24回 ですます調(敬体)、である調/断定調(常体)を統一する

一つの文章の中では文体を統一します。 文末を「~です」「~ます」といったですます調(敬体)か、「~である」「~だ」という断定調(常体)にするかを書く前に決めます。 どちらが適切であるかは、文章の内容にもよります。 一般に論文、新聞等は断定調(…

文章の書き方:第23回「~と思う」でなく「これであなたはモテるようになります!」のように断言

文末を「~と思います」で締める書き方があります。 書き方というほど大げさなものではありませんが、話をするときにも「~と思います」はよく使用されます。 断定を避けたり、相手にぶしつけで直截的な印象を与えたりしないように、「~と思います」と言う…

文章の書き方:第22回 助詞「~の」連続は避ける

文章を作成するにあたり、助詞「~の」は、あまり連続して使わないほうがよいとされています。 たとえば、以下の文(例文の内容自体に意味はありません)、 近所のレストランのテーブルの上にひじをつきながらコーヒーを飲んだ。 では、「の」が3回続きます…

文章の書き方:第21回 文章作成・文章添削でGoogle検索を有効活用する(完全一致検索の利用)ダブルクオーテーション「“”」で言葉を囲む

文章作成で役立つテクニックをお教えします。 すでに知っている方もいらっしゃるかもしれないので、偉そうに言うつもりはありません。 文章を書いていて、「これでおかしくないか?」「あってるだろうか?」と、表現に迷うことがあると思います。 そういう場…