2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

文章の書き方:第28回 文章のつなぎ目:文を一つにまとめる

文章を書いていて、文章のつなげ方が難しいと感じる人が多いようです。 これで解決します、と一口に言える方法があるわけではないのですが、一つヒントを提示できます。 それは、今あなたが目にし、書きあぐねている文とその前の文、あるいはその次の文を一…

文章の書き方:第27回「婉曲」(えんきょく)表現:言い切れない場合

「婉曲」(えんきょく)という言葉があります。 Googleで検索してトップに表示される解説を見ると婉曲とは、 「表し方が、遠まわしなこと。露骨にならないように言うこと」 とあります。 直接的に表現しないのは日本人ならではと思われがちですが、実は英語…

文章の書き方:第26回 二重括弧(『』)を使用するケース・使い方

カギ括弧の中にも、普通のカギ括弧(「」)と二重カギ括弧(『』)があります。 二重カギ括弧を何気なく使用している人もいるかもしれませんが、二重括弧にもルールがあります。 二重カギ括弧を使用するのは、次の2つの場合です。 1.書名・雑誌名・新聞名・…

文章の書き方:第25回 文末表現を工夫する「~(の)である(のであった)」「~だ(だった)」「~のだ(のだった)」「~だろう」「~ではないか」「~で(は)なかろうか」「~と推察(推測)される」「~と思う(思われる)」「~と考える(考えられる)」「~と想像される」「~と想定される」

文末の表現方法に悩んでませんか? 断定調(常体)の通常の文では、「~(の)である(のであった)」「~だ(だった)」「~のだ(のだった)」これらのいずれかになることが多いですね。 同じ言い回しを連続して使用するのはなるべく避け、上のような表現…

文章の書き方:第24回 ですます調(敬体)、である調/断定調(常体)を統一する

一つの文章の中では文体を統一します。 文末を「~です」「~ます」といったですます調(敬体)か、「~である」「~だ」という断定調(常体)にするかを書く前に決めます。 どちらが適切であるかは、文章の内容にもよります。 一般に論文、新聞等は断定調(…

文章の書き方:第23回「~と思う」でなく「これであなたはモテるようになります!」のように断言

文末を「~と思います」で締める書き方があります。 書き方というほど大げさなものではありませんが、話をするときにも「~と思います」はよく使用されます。 断定を避けたり、相手にぶしつけで直截的な印象を与えたりしないように、「~と思います」と言う…

文章の書き方:第22回 助詞「~の」連続は避ける

文章を作成するにあたり、助詞「~の」は、あまり連続して使わないほうがよいとされています。 たとえば、以下の文(例文の内容自体に意味はありません)、 近所のレストランのテーブルの上にひじをつきながらコーヒーを飲んだ。 では、「の」が3回続きます…

文章の書き方:第21回 文章作成・文章添削でGoogle検索を有効活用する(完全一致検索の利用)ダブルクオーテーション「“”」で言葉を囲む

文章作成で役立つテクニックをお教えします。 すでに知っている方もいらっしゃるかもしれないので、偉そうに言うつもりはありません。 文章を書いていて、「これでおかしくないか?」「あってるだろうか?」と、表現に迷うことがあると思います。 そういう場…

文章の書き方:第20回 高校時代、作文コンクールで6位に入賞したことがあります。「問題意識を持つ――何を書けばよいかわからないとき」

高校時代、作文コンクールで6位に入賞したことがあります。 しかし、作文や小論文、レポート等を書いてくださいと言われて、「何を書けばよいかわからない」と、頭を悩ませたことがある人も多いと思います。 私も、その口でした。悩むほどだったかどうかは記…

文章の書き方:第19回「体言止め」の使い方

「体言止め」をご存知でしょうか。 釈迦に説法かもしれませんが、goo辞書から引用させていただくと、「体言止め」の意味は、 >和歌・俳諧などで、最後の句を体言で終わらせること。余韻・余情を生じさせる効果がある。名詞止め。 となっています。 そして「…

文章の書き方:第18回 『思考の整理学』の外山滋比古氏「習うより慣れろ」慣れるには書いてみる

「習うより慣れろ」とよくいますが、文章も同じです。 『思考の整理学』で有名な外山滋比古氏も、文章がうまくなりたいなら、毎日数行でよいから、「書いてみるとよい」と言っています。 それでも、文章の書くのにもお手本はあります。 実践は重要ですが、あ…

文章の書き方:第17回 書きグセに注意「~という」を付けるか付けないか

人それぞれ口癖があるように、文章にも「書き癖(かきぐせ)」があります。 よくみられるクセに、「~という」があります。 「佐藤という人」「~ということ(になる)」等々、探せばいくらでも例は出てきます。 「佐藤という人」の場合、自分がその人につい…

文章の書き方:第16回 コロケーションに気をつける(意味が伝わりやすい言葉の組み合わせ)

文章を書くにあたって、まず肝心なのが、読んで意味が通じることです。 「そんなの言われなくてもわかってるよ」 と思いましたか? しかし、読みやすい文章にするには、意味が通じるだけでは不十分です。 英語でいう「コロケーション」のように、ある単語を…

文章の書き方:第15回 推敲しましょう

文章を書く際、大切なことはさまざまありますが、必ず見直しをするようにしてください。 文章作成・文章添削に役立つ手引き●『文章添削のコツ』(推敲のコツ)読本/無料ダウンロード より詳しい参考書はこちら↓↓↓『小論文の虎の巻』文章作成のヒント いわゆ…

文章の書き方:第14回 適宜語句を削り文を整える

芥川賞を受賞するような純文学では、やたらに小難しい文章が書かれている作品もありますが、一般的には、読みやすい文章が好まれます。 雑誌やパンフレットの文章が読みにくかったら、お客が離れてしまいます。 読みやすい文章とはどのようなものでしょうか…

文章の書き方:第13回 一文(一つの文)を短くする(25~50文字ほどがよい)

文章の書き方を指南する本などでは、 「一文(一つの文)を短くする」 というアドバイスがよくなされています。 「文(ぶん)」は、Weblio辞書によると次のような意味があります。 > 言語単位の一。思考や感情を言葉で表現する際の、完結した内容を表す最小…

文章の書き方:第12回 天才作家のように「何かに書かされているように感じる」まで試行錯誤しながら書く

作家や脚本家などで、 「何かに書かされているように感じるときがある」「何かが降りてきた」 と言う人がいますが(北の国からの倉本聰氏がインタビューでそのようなことを言っていた記憶があります。)、普通の人は、どんなに待っても、人の心を打つような…

文章の書き方:第11回 閉じ括弧の前後に句点を付けるか付けないか

小学校のころ、閉じ括弧の前には句点(「。」)を置くと教わった記憶があります。しかし実際、閉じ括弧の前に句点を置く文章はあまり見かけません。文化庁の参考資料にこのようなものがあります。 くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)この句読法によると、引…

文章の書き方:第10回 「読みやすい文章」は手間ひまかけて作られる

読みやすい文章はあると思いますが、最初から「読みやすい文章」があるわけではないと思います。 つまり、どうすれば読みやすい文章になるかを考えながら書いていくうちに、読みやすい文章が生まれるのではないか、ということです。 まず、言いたいこと、伝…

文章の書き方:第9回 重複表現を避ける――同じ言い回しを用いない。変化をつける。

文章を書くとき、同じ言葉、同じ言い回しを繰り返していないかに注意してください。 多くの場合、「伝わる文」は、少ない文字数で成り立っています。もちろん例外はありますが、一つの文の文字数は25~50字ほどに収めるとよいとされています。 たいていの読…

文章の書き方:第8回 英語の前置詞とは違う、助詞(てにをは)の正しい使い方

英語には「てにをは」(助詞)がありません。 Onやin, atなど日本語の助詞に近い、前置詞と呼ばれるものはありますが、その役割や使い方には違いがあります。 デーブ・スペクターのような日本語のうまい外国人でも、たまに助詞の使い方が適切でないときがあ…

文章の書き方:第7回 次に何を書くべきかわからなくなった時→頭から読み直す

長い文章を書いていると、筆が止まってしまうことがよくあります。 その場合、文章を頭から読み直すとよいです。 前後の文のつながりを意識すると、おのずと、次にどういった文を書けばよいかが見えてきます。 bunsyoka.jp

文章の書き方:第6回 『頭がいい人、悪い人の話し方』の著者に学ぶ。頭がいい人に見せる文章の書き方

大学入試の小論文や就職試験での作文、志望動機・自己PRなど、人生の重要な局面で、文章を書く力が試されます。 面接まで進めば、文章で十分に表現できなかった部分をカバーすることもできるかもしれませんが、その前の書類選考で落とされてしまったら、挽回…

文章の書き方:第5回 文章を寝かす。他人が読んでも理解できる文章か

文章の書き方を指南する本を書店でよく見かけます。 わたしも何冊か読んだことはあります。 読むのはよいのですが、文章を書く力をアップさせるためには、そういった本を読むだけじゃダメで、それを参考にしながら実際書いてみる、という作業が必要です。 書…

文章の書き方:第4回 文章は簡潔に表現すると褒められやすい

おかげさまで、『人を動かす文章添削サービス』ご好評をいただいております。 お仕事で使用する文章や昇進試験、受験、就職試験などにお悩みの方が多いようです。 同じ内容を伝えるにも、表現方法がいくつもあります。 文学作品を書くのでないかぎり、ほとん…

文章の書き方:第3回 目の前の人に訴え語りかけるように、わかりやすい言葉で書く

ブログなどウェブサイト、あるいはSNS等インターネットで目にする読みやすい文章は、話し言葉で書かれているものがほとんどです。 ブログやTwitterなどSNSで書くカジュアルな場面での文章では特に、目の前に話を聞く人がいると思って、その人に訴え語りかけ…

文章の書き方:第2回 文章力を磨くにはどうするか? 推敲する、書いた文章を見てもらう。

大学生の時に書いたレポートを編集して、ブログに載せたことがあります。 久しぶりに読んでみたら、修正すべきところが散見されました。 2年くらい前に一度目を通して(当時)、手直しをしたにもかかわらずです。 腕が上がってるんですね。 最初は誰でも、回…

文章の書き方:第1回 最初が肝心。「結論から書く」冒頭からインパクトを与える。

文章を書く場合、ジャンルや何をどう伝えるかにもよりますが、結論から書き始めます。 小論文等でも、「私は(筆者の)~という意見には賛成(反対)である。というのも、・・・だからだ」というように書き始めると教わったことがある人も多いかもしれません…

文章の書き方 :第〇回 序章

このカテゴリでは文章の書き方をご紹介していきます。文章を作成をするうえでヒントとなることを説明させていただきます。bunsyoka.jp